こんにちは。
1歳10ヶ月の息子を持つママです。
このブログでは幼児のいる家庭で実践できる英語教育について紹介しています。
前回の記事はこちら。日常で使える英会話フレーズ「〇〇させて。するね。」
フォニックスって?
今日はいつもの英会話フレーズからちょっと離れて、
英語を学んでいくにあたってのステップについてお話ししたいと思います。
“Phonics(フォニックス)“
をご存じですが?
子どもに英語を習得してほしいと考えている親御さんなら耳にしたことがあると思います。
私たちが日本語を“あ”~“ん”まで50音で覚えたように
ネイティブも英語の“A”から“Z”までを覚えるのですが、ただスペルとして覚えるのではなく
フォニックスというスペルと発音の法則を学びます。
“A”は「エー」ですが、“apple”になると「ア」で発音しますよね。
聞いた音を正しく理解し、単語を正しく発音して覚えていくためには
フォニックスを理解していないと難しいと言われています。
それらは後日詳しく書きます。
すでに段階を踏んでフォニックスを学びたいという人にぴったりの教材はこちら。
【在庫あり】リープフロッグ Leap Frog DVD3枚+フラッシュカードセット26枚入り■北米版DVD■Learning DVD set フォニックス入門編としてもお勧めです 知育
英語に触れる:フォネミック・アウェアネス
子どもに英語を学ばせたい!
よし!フォニックスから始めよう!
というお母さま、ちょっと待った!
日本で浸透しつつあるフォニックスですが
日本語を覚える子どもにいきなり“あ”のカードを突きつけて
「これが“あ”よ!」と言いますか?
今日はフォニックスを子どもに教える前にやっておくべき
フォネミック・アウェアネスについて紹介したいと思います。
“Phonics”がアルファベットの文字と発音を覚える教育法とするならば
“Phonemic awareness”は音素の認識に基づいて教える教育法です。
???音素の認識???
なじみがない言葉ですよね。
私も初めは????でした。でも、よく考えると日本語においても
同じ音素認識で言葉を習得しているということに気づきます。
“赤ちゃん”という言葉を例に挙げて考えてみましょう。
1歳児に“赤ちゃん”という言葉を覚えてもらうときには
「あ・か・ちゃん」と教えませんか?
英語も同じです。
“baby”と1歳児に教えるときには
「ba/by」と伝えるのです。
簡単に言うと母音で区切るということですね。
子どもはそれらの音のひとつひとつを聞き、話し、理解して覚えていくのです。
そうして日本語で
「あ・か(赤)」「あ・お(青)」「あ・め(雨)」「あ・さ(朝)」や
「あ・か(赤)」「い・か(イカ)」「お・か(丘)」と単語を発展させながら覚えていくように、
英語でも
「ba/by(赤ちゃん)」「bun/ny(うさぎ)」と初めの音から発展させたり(アリタレーション)
「ba/by(赤ちゃん)」「na/vy(紺色)」と韻を踏んだり(ライミング)して言葉の幅を広げていきます。
音素を認識して正しい発音で聞く、話す。そうして耳で英語を体得していると
フォニックスを学ぶとき(文字として認識していくとき)に苦なく吸収していけると言われています。
これらを詳しく書いている本があります。ぜひ読んでみてください。
アメリカの小学校ではこうやって英語を教えている 英語が話せない子どものための英語習得プログラム ライミング編 PHONEMIC AWARENESS
英語に触れる:Nursery rhyme
音素が大事というのは理解したけど
具体的にどう教えたらいいの?
“Alliteration(アリタレーション)”や“Rhyme(ライム)”で実際言葉を作っていくのはもう少し先の話。
ネイティブの子どもたちは身近で日常的にこれらに触れて英語を覚えていきます。
私たち(日本語)も同じです。
つまり 童謡・わらべ歌 です。
日本のアリタレーションの歌
「きみのなまえ」って歌を知っていますか?
ごろちゃん ごがつく ごはんがたけた
せっちゃん せがつく せいぎのみかた
ゆかちゃん ゆがつく ゆめのなかなまえなまえなまえ きみのきみのなまえ
きいてみてびっくり さあどうぞ
めっちゃアリタレーション!ですね。
日本のライミングの歌
童謡「あかとんぼ」も実はライミングソングです。
おわれてみたのは いつのひか
やまのはたけの くわのみを
こかごにつんだは まぼろしか
「おもちゃのチャチャチャ」も見てみましょう。
みんな すやすや ねむるころ
おもちゃは はこを とびだして
おどるおもちゃの チャチャチャ
これらの童謡やわらべ歌を歌っていたときは
言葉の意味や文脈は全く考えず
音として歌っていたと思います。
そうして“日本語の音”に慣れ、真似して歌い、
日本語の発音ができるようになる→日本語を体得していく、と繋がっていくのです。
私たちも知らず知らずのうちに音素認識を踏まえながら
日本語を学んで育ってきているのを感じますね。
ですから子どもに英語を学ばせたい!と言って気合いを入れてフォニックスの本を開くのではなく、
身近なnursery rhymeから始めてみませんか?
いくつか紹介しますので、ぜひ聞いて、一緒に歌ってくださいね。
英語のアリタレーションの歌
早口言葉でも使われるわらべ歌「Peter Piper Picked a Peck of Pickled Peppers」を紹介します。
A peck of pickled peppers Peter Piper picked.
If Peter Piper picked a peck of pickled peppers,
Where’s the peck of pickled peppers Peter Piper picked?ピーター・パイパーは1ペックのとうがらしのピクルスをすくった。
ピーター・パイパーがすくった1ペックのとうがらしのピクルス。
ピーター・パイパーが1ペックのとうがらしのピクルスをすくったなら、
ピーター・パイパーがすくった1ペックのとうがらしのピクルスはどこにあるのだろう?
アリタレーションは言葉を創造していく学び方なので
歌というよりどちらかと言えば絵本の読み聞かせが多いように感じます。
いくつか載せておきますのでぜひチェックしてみてくださいね。
英語のライミングの歌
ライミングの歌はたーーくさんあります。
“Nursery rhyme”と言われるようにrhymeはとても身近です。
たくさんあるので選びきれないのですが、個人的に好きな動画をふたつ紹介します。
このSuper Simple Songのこのキャラがとーっても好きです。
このキャラのテイストの歌はライミングに関わらず結構流してます。
歌詞も載せますね。
Where the watermelons grow.
Back to my home I dare not go.
For if I do My mother will say,
“Did you ever see a cat wearing a hat?”
※
“Did you ever see a goat rowing a boat?”
※
“Did you ever see a frog walking a dog?”
※
“Did you ever see a bear combing his hair?”
※
“Did you ever see a llama wearing pajamas?”
※
“Did you ever see a dragon pulling a wagon?”
これはハロウィンver.もあって短調でハロウィンっぽくしているうえに
歌詞もハロウィンにちなんだワードが出てきて楽しいです。
もうひとつ「Mary had a little lamb」
日本語でもなじみのある、「メリーさんのひつじ」です。
Little lamb, little lamb
Mary had a little lamb
Its fleece was white as snow
And everywhere that Mary went
Mary went, Mary went
Everywhere that Mary went
The lamb was sure to go
このPeppa Pigもキャラクターがかわいくて、声も聞き取りやすくてかわいくて好きなシリーズです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
私たちが日本語を覚えるときに文字からではなく歌や言葉の“音”から体に染み込ませてきたように
英語を学ばせたいといっていきなり文字に入るのではなく、
まず歌や言葉の“音”をたくさん子どもに聞かせてみるのが大事だということがわかっていただけたでしょうか。
「あ、この言葉の音は似ているな」「この音を変えたら違う言葉になるな、おもしろいな」
そんな風に英語の音のおもしろさを感じてもらえるように、ぜひ一緒に歌って
楽しい英語の時間にしてくださいね。
最後にnursery rhymeをYouTubeサーフィンしていて見つけたとっておきの歌を紹介します。
なんとディズニー!さすがのメロディーと歌唱力のクオリティーです。大人向けBGMにぜひどうぞ。
コメント