一時期Google先生が「AMP(Accelerated Mobile Pages)推奨します!」と宣言したこともあり、無理やりAMPを追加している方も多いのではないでしょうか。
私自身も当時とりあえず「AMP対応だ!」ということでプラグインやCOCOONのAMP設定をオンにしたりしたんですね。
当時の感覚として、PVは一時的に微増した記憶があります。
故にこの設定を続けていたんですね。
ところが最近、Google ConsoleでAMPエラーが出るわ出るわ。
それで今回思い切ってCOCOONのAMP設定をオフにすることを決断した次第です。
AMP設定をなくして、PVがどのように推移したのかを報告します。
AMP無効化後のPVの推移
AMPを外して何が一番気になるって、やっぱりPVの増減です。
1年くらい前にAMP設定を外した際は、みるみるPVが下がって「これはだめだ!」となった記憶があります。
当時はAMPが優遇されていた時代なので、それほど影響力があったと言えます。
果たして、時は流れて現代、PVはどうなってしまうのか。
AMPを外して1日後のPV
上の図の赤くハイライトされている日の前日にAMP設定を削除しています。
前週と比較して、わずかにPVは減っていますが、これは誤差の範囲です。
初日は思ったほどPVは減っていない!
というのが正直な感想です。
このままいけるか??
AMPを外して2日後のPV
前週比では微減ではあるものの、やはり目立った影響は感じられません。
むしろ訪問者数でいうと少し増えてるくらいです。
コンソールの方もAMPエラーが減ってきているようなので、PVへの影響はほとんどないと言ってもよさそうな気配です。
もともと45個くらいAMPのエラーが出ていましたが、45個まで減りました。
AMP設定自体を無効化しているのでもう少し時間がたてば0になるはずです。
AMPを外して3日後のPV
3日目はほんの少し下がってます。
徐々に反映されてきているのでしょうか。
ただし、Google consoleの「クリック数」は前週と比較して変わりがないようです。
やはりbingで若干の減少があるように感じます。
PVの流入先の内訳について
流入先の内容についてもう少し補足しておくと、若干Bingからの流入が減っているように思います。
逆にGoogleからの流入は微増。
プラマイはゼロなのでPVへの影響は限定的。
もしBingからの流入が多くを占めている場合は影響が大きくなる可能性があるのでご注意ください。
Bingには少なからずAMPの影響が残っているのかもしれません。
(それほど大きな影響ではないようにも思いますが。)
Google公式からも「AMPの優遇」終了がアナウンスされている
実はGoogle consoleの公式からもAMPについて以下のアナウンスが流れています。
Googleの公式FAQ https://support.google.com/webmasters/thread/104436075/core-web-vitals-page-experience-faqs-updated-march-2021
平たく言えば、AMPサイトだからと言って優遇はしなくなります。
と仰っています。
AMPはページエクスペリエンスの改善に役立つツールではあるが、ランキングに直接的な影響はないようです。
一応、GoogleとしてはAMPに投資は続けていくというスタイルとは言っている。
CocoonでAMPを解除してよい理由
以前のAMPのメリット
- モバイルでの表示が速い(諸説あり)
- AMP対応マークが表示される
- 以前はGoogleが優遇していた
モバイルでの表示が速くなる、とすれば大きなメリットだったのですが、「場合によってはむしろ遅くなることがある」のが現在の解析情報です。
また、GoogleがAMPを優遇していたのも以前の話で、いまやランキングに影響しないとのこと。
かつてメリットだった表示の速さやGoogleの優遇措置も、失われた輝きということですね。
ほとんどメリットは残されていないのかもしれません。
AMPのデメリット
- Google consoleでエラーが生じやすい
- モバイルページでの表示が崩れることがある
- 離脱率が高い
Google consoleでエラーが生じやすいのはAMPを有効化している方にはお馴染みかと思います。
エラーを削除するためにネットでいろいろ検索するも結局解決に至らず放置という方も多いのではないでしょうか。
放置しても目に見えるような影響って実はなかったりしますけどね。
また、モバイルページでの表示が崩れるのも経験あるのではないでしょうか。
こちらも解決が難しく泣く泣くAMPの有効化を諦めるレベルでどうにもならなかった記憶があります。
デザイン崩れる方がよっぽど悪影響がありますし。
思い返してみると難易度が高いだけでロクなものではなかったですね。
メリットとデメリットを比較するとメリットが小さい!
以前はAMPページの方が表示が高速で良い、とされていました。
しかしながら、昨今の調査ではむしろAMPページの方が遅いというデータも出ているようです。
Cocoon開発者のわいひらさんも、AMPを有効にするメリットをあまり感じていないようです。
CocoonでSEO対策が十分にとられていればAMPに頼る必要がない、ということです。
ここまできたら、もはやAMPを有効化している意味はない、と結論付けたくなるわけです。
実際に私のサイトではAMPを無効化してもPVに変化は見られなかったわけですし。
(サイトによって影響の大きさは異なるので、PVへの影響を保証するものではありません。)
CocoonにおけるAMPの解除方法
とってもカンタン3STEP♪
- Cocoon設定を選択
- AMPタブを選択
- AMP機能を有効化するのチェックを外す
これだけでCOCOONのAMP設定を無効化にすることができます。
まとめ AMP設定はやはり無効化して問題なし
実際にAMPを無効化した後のPVの様子を見て、影響は限定的だったことがわかりました。
(ただし、Bingからの流入を大事にしている人は少し注意が必要かもしれません。)
AMPを有効にしつづけるメリットよりもデメリットの方が大きい、というのが私の意見です。
- Google consoleでエラーが生じやすい
- モバイルページでのデザインが崩れることがある
- GoogleがAMPを優遇していたのは昔の話
以上のことから、私はAMPを無効化することにしています。
いつかまたGoogleさんがAMPを優遇することがあれば、同じ方向を向きたいです。
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