機械設計職と一言に言っても、メーカーや業種によって働き方や業務内容も大きく異なります。
一つの製品を作り上げるにも多くの部品があり、その部品によっても仕事のアプローチは違うのです。
今回は重工系メーカーの機械設計職について、私の経験から、どんな業務を行っているのか紹介します。
業務内容は?
設計職の中でも役割が分けられていることが多いようです。
例えば、基本設計、詳細設計、生産設計など製品ができあがるまでのプロセスに合わせて各社適切に部署や役割を分けています。
そのため、配属された部署によって業務内容も若干変わってくるのです。
今回は私が経験した詳細設計の仕事について業務内容を紹介します。
CADを用いたデザイン検討
客先との仕様書を基に、CADを用いて製品をデザインしていきます。
近年では3D CADが主流になり、モデルで検討しながらデザインを進める会社が多いのではないでしょうか。
CADのソフトは様々ですが、使っているうちに慣れるものですので、3D CADの操作ができないといけないということはありません。
(経験があるに越したことはありませんが、CADの機能をいかにうまく使おうとするかの気持ちの方が大事だと思います。)
健全な製品をデザインすることはもちろんのこと、コストや後工程での作業性などを十分に考慮した設計を行う必要があります。
入社後数年は経験不足から見逃しやトラブルの火種により苦労することがあるようです。
難しい業務をこなすほど経験が積み上がり良い技術者になれます。
CAE解析
デザインの健全性を確認するためにシミュレーションによる解析を行います。
担当部品によって実施する解析の内容も様々です。
会社や製品によっては解析を行う部署が独立して存在することもあります。
詳細設計では設計者レベルでの解析を行うことがあり、構造解析や流体解析などの解析を行う場合もあります。
最近では、最適化設計による最適解の探査などのソフトも活用が進んでいます。
これらのソフトも、習うより慣れろの世界であり、いかに実際の事象に対して活用しようとするかが、ソフトを使えるようになるかどうかの分かれ道になります。
製作図面の作成
CADでデザインした製品の形状を、製作するために図面を作成します。
会社によっては製作図の作成は外部に委託していることもあります。
個人的な意見としては、図面の作成は機械設計の仕事というよりは作業的に感じるところです。
(最低限図面の読み書きはできないといけませんよ!)
現場との調整
設計職は現場とのつながりが大事です。
現場現物との関わりがとても強く、トラブルが生じた場合は現場に出向き一刻も早いトラブル解決が求められます。
ときには現場から呼び出され怒られることもあります。
また、組み立ての手順やメンテナンスのしやすさなど現場で現物を確かめながら経験を培います。
機械設計職は机に向かって仕事をし続けているイメージがあるかもしれませんが、現場の声を聴いて現場との信頼関係を築くことも大事な業務の一環です。
残業時間は?
参考になるかわかりませんが、私が働いていた職場の月の平均残業時間は30時間くらいでした。
とても忙しい時期には60時間をこえることももちろんありますが、最近のワークライフバランスを重視している世の中ではあまり無茶な働き方はしていない印象です。
もちろん、個人によってほとんど残業しない人もいますし、逆に毎月60時間を超える人もいます。
働き方は個人の考えに合わせて調整ができる職かと思います。
また、土日祝日はよっぽどのことがない限りちゃんと休むことができます。
年収はどれくらい?
参考年収として30歳の時の年収を紹介します。
30歳当時の年収は630万円程でした。
重工系メーカーは平均年収が割と高めです。
尚、月平均の残業時間は40時間程度での金額です。
この点で、残業代がしっかりつくかどうかは年収に大きく影響してくるので、調査できるならしておいた方が良いでしょう。
(今どき残業代は働いた分だけつくのが基本とは思いますが。。)
必要とされる知識は?
大学で学ぶ材料力学、流れ学、熱力学、機械力学などは必要な知識かと思います。
ただし、大学で学んだ知識がそのまま必要かと言われればそうではなく、実務の中で直面したトラブルや課題に対していかにこれらの力学の基礎知識を応用できるかが重要です。
機械設計の中で身につける知識の方が、よっぽど自身の力に繋がっている気がします。
つまり、社会に出てからも勉強し続ける者が良い技術者になっていくということです。
また、コミュニケーション能力や論理的思考力は機械設計においても必要です。
机に向かってひたすらに設計しておけばよいという仕事ではなく、仕事をうまく進めるための人間としての能力も当然要求されます。
(なくても生きてはいけますが、活躍するのは人当たりや要領の良い人間です。)
英語はどれくらいできればよい?
TOEIC600点は欲しいというのが本音です。
英語はできるに越したことはないのが時代の流れかと思います。
海外の人と電話やメールのやりとりがあるメーカーであれば、英語ができるほど効率が上がりますし、その逆も然りです。
英語の仕事は、英語ができる人のところに集まってきますし、重要な内容の仕事が含まれていることが多いです。
まとめ
あなたが思い描く機械設計職は私の経験とどれくらいマッチしていたでしょうか。
会社や作っている製品によって業務の内容は大きく異なりますが、私が経験した業務も大きくは異なるものではないと思います。
これから就職や転職を考えている方の参考になれば幸いです。
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